特派員は8月31日、中国海洋石油(CNOOC)から正式に報告を受け、同社が海南島に近接する南シナ海鉱区における探査井掘削作業を効率的に完了したと伝えられた。8月20日には、1日の掘削距離が最大2138メートルに達し、海洋石油・ガス井掘削における1日当たりの掘削距離の新記録を樹立した。これは、中国の海洋石油・ガス井掘削における掘削技術の高速化における新たな進展を示している。
今年に入ってから、海南省鶯歌海盆域において、海上プラットフォーム掘削における日量掘削距離が初めて2,000メートルの大台を超え、1ヶ月以内に掘削記録が2度更新されました。掘削記録を更新したガス井は、深さ3,600メートル以上、坑底最高温度162度で設計され、地層年代の異なる複数の地層を掘削する必要があり、地層の圧力勾配が異常であるなどの特殊な状況も伴いました。
中国海洋石油(CNOOC)海南支社のエンジニアリング技術・オペレーションセンターのジェネラルマネージャー、陳浩東氏は次のように述べた。「操業の安全性と坑井建設の品質を確保することを基盤として、海洋掘削チームは、革新的な操業ツールと併せて、事前に当該分野の地質条件に関する正確な分析・判断を行い、掘削装置の潜在能力を探求することで、掘削効率の継続的な向上を促進しました。」
CNOOCは、海洋石油・ガス井掘削の加速化分野におけるデジタル・インテリジェント技術の応用推進に注力しています。海洋掘削技術チームは、自社開発の「掘削最適化システム」を活用し、様々な分野の石油・ガス井掘削履歴データを迅速に分析し、複雑な坑井状況下においてより科学的かつ合理的な運用判断を下すことを可能にしています。
「第14次5カ年計画」期間中、中国海洋石油(CNOOC)は石油・ガス貯蔵・生産増強プロジェクトを強力に推進した。海洋掘削井の掘削数は年間約1,000本に達し、「第13次5カ年計画」期間と比較して約40%増加した。完成した井のうち、深井戸、超深井戸、高温高圧井、深海などの新型井の掘削数は「第13次5カ年計画」期間の2倍に達した。掘削・完成全体の効率は15%向上した。
写真は中国が独自に設計・建造した深海掘削プラットフォームで、その稼働能力は世界最先端のレベルに達している。(CNOOC)
(出典:新華社通信)
投稿日時: 2024年8月31日